キエフでおすすめの観光名所5選

1500年以上の歴史を持つ、ウクライナの首都であるキエフの観光で外せない名所を5つ選んでみました。キエフのどこを観光すればいいか、どう回るのがいいかの参考になれば幸いです。

マイダーン(独立広場)


キエフの観光は、街の中央通りになる独立広場から始めるのが一般的。キエフに住む人はみんな、広場を意味する「マイダーン」(Maidan)と呼びます。

ここで見ることができるのは、ホテル「ウクライナ」をバックに、1991年にソ連から独立した後に建てられた独立を祝う巨大な塔。その隣にはキエフを6世紀に創建したとされるキー、シチェク、ホリフの3兄弟とその妹リービジの4人を記念する銅像が建っています。

マイダーンはロシア・ソ連からのウクライナ独立運動の中心であり、2013年から2014年にかけてのウクライナ革命の中心地でもありました。この革命はウクライナ国内では、「ユーロ・マイダーン」もしくは単に「マイダーン」と呼ばれており、この広場から名前がとられています。マイダーンとそこから延びるネベースニャ・ソートニャ(Nevesnia Sotnia)通りには、その革命運動で亡くなった方々を偲ぶ写真が飾られています。

またマイダーンから南に向かって伸びる大通りはフレシチャーティク(Khreshchatyk)通りと呼ばれるキエフの中央通りです。日曜には歩行者天国となり、散歩好きなウクライナ人でにぎわいます。

マイダーンの地下には「グローブス」(地球儀の意味)と呼ばれるショッピングモールがあり、そこではカフェやファストフード、ウクライナ料理レストランチェーンの「プザタ・ハタ」などがあり、ちょっと休むのにはちょうどいい場所となっています。

行き方:

  • メトロの青線「マイダーン・ネザレージュノスチ(Maidan Nezalezhnosti)駅」を出てすぐ
  • メトロの赤線「フレシチャーティク(Khreshchatyk)駅」からフレシチャーティク通りを北東方面に歩いてすぐ

聖ソフィア大聖堂

マイダーンからソフィイシカ(Sofiiska)通りを登っていくと聖ソフィア大聖堂が姿を現します。金色と緑色の丸い尖塔が目印です。

ソフィア聖堂はキエフ大公国時代の11世紀前半に、時のヤロスラウ大公によって建立されたものです。キエフ大公国でのキリスト教信仰の中心となっただけでなく、大公の即位式などの様々な儀式の場でもありました。

建立当初は、ビザンツ様式で建てられて全体的に丸みを帯びた形をしていましたが、17-18世紀に行われた改修工事によりその外部がウクライナ・バロック様式で造り替えられたため、大きく姿が変わりました。白い外壁と緑色と金色の尖塔はこのときに付け加えられたものですが、外壁の一部と建物内部に建立当初の姿を垣間見ることができます。また、ウクライナの通貨であるフリヴニャの2フリブニャ紙幣に描かれている姿は、建立当初のものです。

1990年には、「キエフの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキエフ・ペチェールシク大修道院」の一部として世界遺産リストに登録されています。

現在では、内部は博物館となっており、キリスト教信仰の中心の座ではなくなっていますが、2015年のポロシェンコ大統領の就任式においてはソフィア聖堂で外国の使節団を迎えるなど、独立ウクライナでも権力の源泉の象徴としての役割を担っています。

入場料:
ソフィア聖堂の敷地内に入るのだけなら10UAHですが、General ticket Plusと呼ばれる70UAHのチケットがおすすめです。これには敷地への入場料と聖堂内部への入場、および敷地入口の鐘楼を上り「マゼーパの鐘」と呼ばれる鐘を見ることができます。最新の入場料は下記のソフィア聖堂公式サイトにて確認してください。
http://n.sophiakievska.org/en/news/tickets-prices/

聖ムィハイール黄金ドーム修道院

ソフィア聖堂から出てすぐにボフダン・フメリニツキーの像があります。フメリニツキーはウクライナ史上最大の英雄であり、17世紀に起きた今のウクライナ全土をその当時のポーランドの支配から一時的に解放した「フメリニツキーの乱」の指導者であり、最も有名なコサックの頭領(アタマーン)です。

このフメリニツキーの像の先に見える綺麗な空色の建物が、聖ミハイール黄金ドーム修道院(St. Michael’s Golden-Domed Monastery、単に「ミハイール聖堂」とも)です。この修道院は12世紀前半に建立されたものであり、古い歴史を有していましたが、1930年代のソ連時代に共産党政府機関を建設するために破壊されてしまいました。現在の建物は全てウクライナ独立後に再建されたものです。

修道院の入口の鐘楼内部は博物館となっており、宗教弾圧を行ったソ連政府の大きな「犯罪」であるこの修道院の爆破の経緯を学ぶことができます。

ミハイール聖堂はウクライナ正教会・キエフ総主教庁に属しており、内部は正教のイコンが描かれた壁やアーチと、金色の装飾が厳かな雰囲気を醸し出しています。しかしながら、この修道院の最も大きな特徴はとても色鮮やかな空色の外壁です。夏の天気のいい日ですと、空をバックにとても綺麗な写真が撮れることでしょう。

注意点としては、修道院の敷地に入る際は、半ズボンやミニスカートなどのラフな格好では入らないよう気をつけてください。また、女性の場合は髪をスカーフなどで隠す必要があります。あくまでも修道院であることを忘れないようにしましょう。

修道院の敷地を囲む外壁には、2014年から始まったウクライナ東部でのロシアとの戦争で亡くなったウクライナの兵士の方々の写真が飾られています。いかに多くの兵士が国を守るために亡くなったのかが分かる場所であり、ぜひ足をとめ、見て欲しい場所であります。

入場料:
修道院の敷地への入場および聖堂への入場は無料だが、鐘楼にある博物館は有料

キエフ・ペチェールシク大修道院

市内を縦断するドニプロ川(ドニエプロ川)沿いある、ペチェールシク大修道院もキエフ観光では外せません。

1051年に創建されたと伝えられるこの修道院の名前のペチェールシクとは、ウクライナ語で「洞窟」を意味します。修道院にある洞窟には棺に納められた修道士のミイラを見ることができます。「近い洞窟(Near Caves)」と「遠い洞窟(Far Caves)」の2つの洞窟が公開されています。

古代東スラブ人の歴史を伝える最も古い年代記であり、東スラブ人に分類されるウクライナ人、ロシア人、ベラルーシ人の歴史を学ぶ上で最も貴重な歴史書である「原初年代記」(ネストル年代記)は、このペチェールシク修道院に暮らした修道士である年代記者ネストルの手によって書かれました。ネストルのミイラは、「近い洞窟」に納められています。

ペチェールシク大修道院の敷地は巨大であり、その敷地には数多くの教会、鐘楼、銅像、記念碑、博物館があり、その全てを見て回るとなるととても時間がかかることでしょう。

大修道院内のウクライナ歴史宝物館(The Museum of historical treasures of Ukraine)には、紀元前8世紀から紀元前3世紀にかけて、今のウクライナに存在したイラン系民族であるスキタイが残した「スキタイの黄金の首飾り」が展示されており、一見の価値があります。

大修道院内の一番大きな大聖堂はウスペンシキー大聖堂と呼ばれ、11世紀に建立されましたが、第二次世界大戦中の1941年11月3日に突如として爆破されてしまいました。一説によると、ドイツ軍がキエフに迫る混乱の中、ソ連のNKGBの部隊が焦土作成の一環として爆破したとされています。2000年に再建されるまで、瓦礫のままとなっていました。

入場料:
基本的には無料だが、一部では有料の可能性あり。

行き方:
・メトロの赤線の「アルセナーリナ(Arsenalna)駅」で降り、イヴァナ・マゼッピィ(Ivana Mazepy)通り、ラブルシカ(Lavrska)通りを徒歩で1.6km

第2次世界大戦記念ウクライナ国立歴史博物館

ペチェールシク大修道院から南に歩くと、大きな公園とそこに立つ巨大な女性の像が見えてきます。その像の下にあるのが、第2次世界大戦記念ウクライナ国立歴史博物館(National Museum of the History of Ukraine in the Second World War、旧大祖国戦争博物館)です。

博物館内では主に独ソ戦での様々な資料を見ることができます。1941年から1945年に起きたこの独ソ戦ではウクライナ全土が戦場となり、その期間において数百万人のウクライナ人が亡くなったとされています。また、2014年からのウクライナ東部紛争の資料も展示されています。

博物館の上にそびえるのは、「祖国の母の像」または「母なる祖国像」(ロージナ・マーチ)と呼ばれる高さ102メートルの巨大な女性の像です。これは独ソ戦での勝利を記念するとともに祖国(建設当時はソ連、今はウクライナ)を守る女性を擬人化したものです。

台座を含めたこの高さ102メートルというのは93メートルのニューヨークの自由の女神の像寄りも大きく、近くで見ると圧倒されることでしょう。ちなみにこの母なる祖国像の盾の部分には展望スペースがあり、チケットを買うことで、そこまで登ることができます。しかしながら、時期によっては展望スペースが閉鎖されていますので、事前の確認が必要です。

博物館の外には戦車やMiG-23などの航空機も展示されています。

入場料:
博物館の入場には入口でチケットを購入する必要があり。
台座上部展望台への入場は50UAH、盾上部の展望台への入場は200UAH。

公式サイト:
http://www.warmuseum.kiev.ua/index_eng.html

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