ポロシェンコ大統領が暗殺されたネムツェフ氏に勲章を授与

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先月27日にモスクワ中心部にて何者かにより銃殺されたボリス・ネムツォフ氏に対し、ウクライナのポロシェンコ大統領は同国の「自由勲章」を授与した。ウクライナメディアが伝えている。

ポロシェンコ大統領はネムツォフ氏をウクライナの自由とロシアの自由のため戦ったと称え、「我々ウクライナ人にとって、ネムツォフ氏は永遠にロシアの愛国者でウクライナの友として記憶され続けるだろう」と述べた。

「自由勲章(Order of Liberty)」はウクライナの勲章の一つであり、ウクライナの主権と独立の確立や、民主主義の発展、社会・経済政治改革、人間・国民としての権利・自由追及などに特別の貢献を果たした人物に授与される。2008年の制定後、ネムツォフ氏は33人目の受賞であり、ロシア人としては初の受賞となる。ウクライナの勲章の中では最高位に位置づけられる勲章であり、事実上外国人に授与される最高位のもの。これより高位の勲章は「ウクライナ英雄」称号を持つウクライナ人にのみ授与されている。

ボリス・ネムツォフ氏は1959年生まれ。1997年から1998年のエリツィン政権下にてロシア第一副首相を務めた。その後は野党勢力の重鎮としてプーチン大統領率いる政府を厳しく批判し、2012年からは野党「ロシア共和党・人民自由党」の共同議長を務めていた。2004年のウクライナでのオレンジ革命時には、当時のユシチェンコ候補を支持し、ユシチェンコ氏が大統領就任後には顧問も勤めた。2013年11月から始まったユーロマイダーン(ウクライナ政変)では、一貫してデモ隊を支持し、政変後はプーチン大統領によるクリミア併合と東部での親露派支援を激しく批判した。

昨日3日には、モスクワ市の中心にてネムツォフ氏の追悼会が開かれ、多数の支持者、ロシア国民、その他諸外国の代表者らが花を手向けに訪れている。