ウクライナ4位の大手銀行が債務超過で営業停止に

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ウクライナで総資産額4位の大手銀行デルタ・バンク(Delta Bank)が、債務超過に陥り、経営破綻の危機に直面している。現地メディアが伝えた。

経営危機に陥っていたデルタ・バンクに対しては、昨年春に国立銀行より約40億フリヴニャが資金投入されたが未だ返済されていない。今月2日には国立銀行より債務超過状態と認定されたが、ウクライナ・メディアはデルタ・バンクの国有化が検討されていることを報じていた。

しかしながら国立銀行のホンタレヴァ総裁は、「我々は実際にデルタ・バンクの国有化の可能性を検討したが、この銀行の資産額を鑑みると、それは難しいと判断している。」と述べ、デルタ・バンクの国有化を否定した

政府機関FGVFLのアンドレイ・オレンチク氏によると、「デルタ・バンクには現在230億フリヴニャの預金があるが、その全てが補償(返金)されるわけではない。見積もっておよそ150億フリヴニャほどとなるだろう。」と述べ、同銀行に預金されている資金が全額返済されない見方を示した。

デルタ・バンクの深刻な経営危機は今年に入り明らかになり、銀行側は外国の投資家からの投資・買収に期待を持っていた。国立銀行の説明によると、債務超過との判断を下した理由として、同銀行が財務状態の改善のために効率的かつ十分な措置を取らなかったことを挙げている。また資産額を増やす為に、リスクの高い経営を行っていたことを明らかにしている。

これらを受け、デルタ・バンクは昨日3日より一部営業を停止している。

ウクライナ政変後の経済の急速な悪化でウクライナの銀行は大きな影響を受けている。元々ウクライナでは多数の中小銀行が存在していたが、2014年以降数十以上の銀行が銀行業務を停止した。現在、国立銀行のウェブサイトでは清算手続きを行っている銀行の一覧を見ることができる。また、財務省のウェブサイトにて現在財務上の問題を抱えている銀行の一覧を見ることができる。先月2月初めには国立銀行によりウクライナで総資産額11位のナドラ・バンク(Nadra Bank)が債務超過と認定されている。

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