ウクライナ国会が2015年予算の変更を承認

budget2015

ウクライナ通貨が年始から約70%ほど暴落していることを受け、ウクライナの国会は既に承認済みの2015年国家予算に関しての修正法案を賛成多数で可決した。

これによると2015年の歳入は従来より220億フリヴニャ(UAH)増の4981.5億フリヴニャ(日本円でおよそ2兆2600億円)に、歳出は350億フリヴニャ増の5632.4億フリヴニャ(約2億5570億円)にそれぞれ増加した。

また国家予算修正法案の中で、2015年の実質GDP成長率はマイナス5.5%、インフレ率は26.5%を予想している。前年2014年はインフレ率が24.9%と、2000年以降で最も高い数値を記録している。また、2014年の実質GDPはまだ公式発表されていないが、ウクライナメディアの一部報道によると約7%ほどの下落を見込んでいる。

同様に修正法案の中でが明らかにしたところによると、2015年12月31日までに期限切れを迎える国家債務は1兆3940億フリヴニャ(6兆3287億円)となっている。またウクライナ財務省の公式ホームページでの発表によると、2014年の国家債務の対GDPの割合は71.5%を記録した。ウクライナの2013年における名目GDP(ドル換算)は約1778億ドル(約21億3000億円)であったが、その後ウクライナの通貨フリブニャが対ドルで大幅に下落したことと、GDPのマイナス成長により、2014年のドル換算名目GDPは大幅に縮小するものと見られている。

危機的な財政状況の中、先月27日にウクライナ政府はIMFと今後4年間に渡るウクライナへの財政支援に関する覚書に調印した。ウクライナ政府はこれにより100億ドル(約1兆2000億円)の資金融資をIMFから受けるものと見られている。ポロシェンコ大統領はIMFからの一連の財政支援金を今月中にも受け取れる見方を示している。

※2015年3月2日現在の為替レート、1UAH=4.54JPYで換算。1USDは120JPYで計算。